平成29年12月13日 介護長
フォロワーシップとは、日本語で一言で表現すれば、 「リーダーへの自律的支援」と「組織への主体的貢献」 です。 フォロワーシップを定義つけると「部下という立場の人が目的を共有するチームを機能させるため、上司やチームメンバーに対して、主体的に働きかける(支える)こと」と言えます。従って、フォロワーシップは決して受身で行うことではなく、自律性と主体性が問われるのです。 しかし、ここでいう「部下という立場の人」については更に踏み込んだ理解が必要です。まず一つは、役職者であっても部下という立場にあるということ。もう一つは上司・部下の関係であっても、場合によっては部下がリーダーシップを発揮して動く場合があり、その時には上司はフォロワーシップを発揮しなければならない部下という立場の人になるということです。 従って、フォロワーシップは全ての職員が発揮できるものなのです。 では、今なぜフォロワーシップが求められるのでしょうか? それは、法人が目指している組織が、トップダウンとボトムアップの融合した組織であるからです。強力なカリスマのリーダーシップによる求心力で動く組織ではなく、リーダーシップによって示されたミッション・ビジョンの実現に向けて現場で自律的に主体的に支援や貢献が行われるフォロワーシップによる遠心力で動く組織を求めているということです。 フォロワーシップは単独では影響力を発揮できません。リーダーによるリーダーシップとの関係の中で効果を発揮します。(図2参照) 何かを始めるのはリーダーですが、完遂させるのはフォロワーなのです。 また、フォロワーシップには、チームにとっての「組織的効果」と、フォロワー自身にとっての「個人的効果」の2つの側面があります。 <組織的効果> ①目的・方針を共有して実行に移すことができる ②上司の判断や決断のミスや、ぬけもれを防ぐことができる ③現場の生の情報をボトムアップすることができる ④チームとしての一体感や凝集力を高めることができる ⑤提案・提言する雰囲気や文化をつくることができる <個人的効果> ①指示待ち的な姿勢が、自律的に考えて行動する姿勢に変わる ②人間的な好き嫌いに依存することなく、上司と仕事をするようになる ③上司の立場で考えることにより、マネジャーとしての予備的訓練になる ④上司からの評価が向上して、より大きな権限を獲得することができる ⑤一匹狼的な動きが、他メンバーと協働する動きに変わる こうした効果を得られることになれば、組織は成熟し連携が充実し、結果として法人の成長はもとより、職員にとって働きやすいやりがいのある職場へとなれるのではないかと考えています。 私も今以上にフォロワーシップを発揮できるように努めたいと思っています。 皆さんもよかったらフォロワーシップについて勉強して実践してみてください。 組織に属している方であればとても参考になると思います。「ここがダメ」「あそこがダメ」と指摘して改善を求めることも必要ですが、ダメならフォロー(支える)することで上手くいくこともあるのではないでしょうか。相手を変えるのではなく、自分が変わることで、あなたの所属する組織の居心地が今よりももっと良くなるかもしれません。ブログ
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