みなさまにとって「当たり前」って何かありますか?
私はつい最近まで仕事をする上で“当たり前”って大事だと思って仕事をしていました。
当たり前が習慣だと思っていたから・・・。
でも “当たり前”があるから制限されている事もあるのではないでしょうか。
毎日お風呂に入る事、3食食事をする事、寝る事など勝手に当たり前にしてしまっている事がたくさんあるのではないでしょうか。でもそれって毎日お風呂に入らないといけないよ、いや1日2回もお風呂に入れないよって制限される事になりませんか?お風呂に入りたくない時もあれば朝入ったけどやっぱり夜も入りたいって思う時もある、それぞれ自由ではないでしょうか。
施設で集団生活するにはある程度健康面を考慮し決まり事も必要な部分が存在します。しかし、それは利用者の方にとっての“当たり前”ではないこと、仕事をする上での当たり前と生活をする上での当たり前は違うという事を念頭に仕事をしなくてはいけません。
認知症を患っている方がたくさんいる中で「当たり前=毎日決まった事」なんてことは難しくて、そこで思いついたのが“違いを楽しめる毎日を”です。日々仕事に追われる中でこれだけはしないといけない、これをしないといけないと思ってしまうとどうしても時間に追われ気持ちが追いつかなくなります。
当たり前・習慣化すると便利な事もありますが、反対にこれ以上、これ以外を望まなくなりませんか?施設で職員がしている当たり前・習慣化は利用者の方にとっては何にも当たり前なんかじゃないんですよね。
ちなみに私は新人を教育する立場にありますが、出来て当たり前・やって当たり前って考えていたことを反省しないといけません。
「今日はお風呂に入る予定だったけどちょっとしんどいな、また明日でもいいか」ってすぐに予定を変えられる余裕・気持ちが欲しいですね。昨日と違った今日、今日と違った明日ってすごく簡単そうで難しいですが新しい毎日を迎えるためにも今までの考えを改めて仕事をしたいなって思います。
同じ日なんて1日もありませんよ!
そんな変化を楽しみながら人生過ごしていきたいですね。