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『紫陽花』

梅雨がもうそこまでやってきて湿度の上昇を日に日に感じ出しました。今年の梅雨入りは遅いようですね。

今回のブログの題材に決めたのは、梅雨の季語であり6月に綺麗な花を咲かせる『紫陽花』にしました。

 

このブログを機会に、『紫陽花』について調べてみました。

一般的に花に見えている部分は、装飾花(花弁が大きく発達した物)である様です。

その中央にある「両性花」には雄蕊(おしべ)と雌蕊(めしべ)があり、いわゆる「花」の機能を備えていますが、サイズが大変小さくほとんど目立ちません。

花の色は学生時代に土の成分(酸性度)の量で色が決まると教わったことを思い出しました。酸性なら青色。アルカリ性なら赤色になる様です。

この性質を利用し土の酸度を調整することで、鉢花のアジサイでさまざまな色が作られています。

数え方は、主に1本又は1朶(いちだ)と数えます。花言葉は「移り気」「高慢」です。

調べていると、桜開花予報ならぬ「紫陽花の開花予想」がある様です。

 

最近では、紫陽花の名所の紫陽花ロード等の見どころも増えてきており、綺麗な紫陽花を観察できるようになってきました。

アジサイの咲き方には、「ガク咲き」と「手まり咲き」の2種類があります。

両性花が密集した周りを装飾花が縁取るように華やかに咲くのがガク咲き。

装飾花が手まりのように半球形に咲くのが手まり咲きです

(内側に両性花がつく場合もあり)。

 

<見る機会の多い種類について>

➀ガクアジサイ(額咲き)

日本各地で古くから自生していた野生種のアジサイで、多くの種類を持つアジサイの原種だそうです。つぼみのような粒々とした両性花の周囲を装飾花が取り囲み、額縁のようになっていることから、この名前で呼ばれるようになりました。

シーボルトによって海外にも紹介され、品種改良が盛んにおこなわれたようです。西洋アジサイより小ぶりですが、丈夫で初心者にも育てやすいのが特長で、他の品種よりも乾燥に強いです。日向にあたる場所でも育てることができます。

②アジサイ/ホンアジサイ(手まり咲き)

いわゆる「アジサイ」としてもっとも一般的な品種で、ガクアジサイを改良した結果、両性花だった部分がほぼ無くなって装飾花だけになり、手まりのように丸く固まって咲きよく見る品種だと思います。ガクアジサイなど他の品種と区別するため、「ホンアジサイ」と呼ばれることもあります。

紫陽花を親しみ、鉢やお庭などで栽培されていたご入居者も多く、紫陽花を施設に持参すると喜んでいただけます。梅雨の季節花とご入居者が一緒に写ると女性は一段と笑顔が映え、男性は凛々しく見えてきました。

梅雨のじめじめした嫌な季節ではありますが、長雨のなか、花を見て穏やかな気持ちになれたらと思います。